薄毛になるとあせります。

「髪は女の命」とも言われますが、さまざまな原因で女性の髪が抜けたり、薄くなったりすることがあります。原因が分かれば、改善に導ける場合もあります。女性の薄毛、脱毛はなぜ起こるのでしょう。横浜労災病院皮膚科部長、齊藤典充さんに聞きました。【毎日新聞医療プレミア 聞き手=医療ライター・阿部厚香】

 ◇薄毛や脱毛の主な原因は

 女性の薄毛や脱毛は、栄養不足や女性ホルモンのエストロゲンの減少が原因とは、限りません。加齢、エストロゲン以外のホルモンの作用、全身性の病気、治療や薬の影響など実にさまざまで、男性に比べて幅広い要因が考えられます。

1.加齢

 「ボリュームがない」「伸びが遅い」「つやがない」--中高年になると、このような髪の悩みが増えてきます。これは加齢が原因の一つです。年齢を重ねると、髪の成長期が短くなって伸びが悪くなり、ボリュームがなくなってきます。更年期に入る40代ころから髪は元気がなくなり、50代以上の女性では誰にでも起こり得ます。加齢が原因の場合は、頭全体の髪の毛が薄くなります。

2.男性ホルモンの影響

 更年期以降は、エストロゲンが急激に減少します。女性の体の中では、女性ホルモンが優位になっていますが、男性ホルモンもわずかに作られています。閉経するとエストロゲンが減ることによって、男性ホルモンの分泌の方が相対的に優位になり、女性にAGA(男性型脱毛症)の症状が表れることがあります。女性のAGAは頭頂部に起きやすく、男性と同じように髪の毛が細くなってうぶ毛化します。

3.出産後のホルモンの作用

 出産後の女性では、一時的に髪の毛が細くなり、薄毛になったと感じることがあります。これは、髪の毛を伸ばしにくくする働きがある乳汁分泌ホルモンが増えるためです。出産後の薄毛は自然の摂理ともいえます。

 女性の抜け毛はエストロゲン減少のためと思われていますが、そうとも言えないようです。原因不明の薄毛の女性を対象にエストロゲンを測定した研究では、とくに変動がなく正常な人が多いという結果が出ています。病気治療のためにエストロゲンを極端に抑えている場合は別として、若い女性が薄毛になった場合、エストロゲンは関係ないでしょう。

4.全身性の病気や持病

 薄毛や脱毛で受診する女性は、髪や皮膚に限らず何らかの全身性の病気ということが少なくありません。女性に比較的多いのは、甲状腺の病気や貧血、膠原病(こうげんびょう)などです。また、内臓に持病のある患者さんの中には、その病気が髪の毛に影響していることを知らなかったという人も少なからずいます。持病と薄毛や脱毛が直接結びつかないために「まさか腎臓病が原因だったとは、思ってもみなかった」と話す方がいます。病気による薄毛や脱毛は、男女問わず見受けられます。

5.薬の影響

 また、意外に知られていないのは、薬剤性の脱毛ではないでしょうか。鎮痛薬や胃薬などでも薄毛や脱毛が起きる場合があります。薬剤性の脱毛は、さまざまな薬が原因になります。

 ◇年齢のせいと諦める前に原因はないか

 女性の薄毛と脱毛の原因は、ざっと挙げただけでもこれだけあります。髪の毛は体の一部分で、全身とつながり、さまざまなホルモンの作用を受け、健康状態とも密接にかかわっているのです。「髪の毛が薄くなった」と実感している女性のみなさん、年齢のせいなどと諦める前に、何らかの病気を抱えていないかを調べてみましょう。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171203-00000009-mai-soci
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