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なぜ自分ばかりが太るのか? やせないその“理由”を解明せよ!

nikkei TRENDYnet 1月8日(火)11時29分配信
なぜ自分ばかりが太るのか? やせないその“理由”を解明せよ!
ちょっと前、いやずいぶん前から出てきた腹。健康診断の数値も少しずつ悪化の傾向で、気にはなっているけれど、仕事が忙しくて、ジムにも半年行っていない。でも、待てよ。そんなに食べているわけでもない。毎日通勤で歩いている。なのに、オレばかりがなぜ太…
 ちょっと前、いやずいぶん前から出てきた腹。健康診断の数値も少しずつ悪化の傾向で、気にはなっているけれど、仕事が忙しくて、ジムにも半年行っていない。でも、待てよ。そんなに食べているわけでもない。毎日通勤で歩いている。 なのに、オレばかりがなぜ太る? オレの体が特別なのか、その理由が知りたい。
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危ない! 太り続ける30~40代
 日本の男性の平均体重は右肩上がり。肥満者数も当然増加の一途だったのだが、ここにきて減少した、という喜ばしい報告が。ところが、30、40代を見ると明らかに太り続けている! そう、30代と40代、この世代が危ないのだ。
 同窓会の通知が来たら、ぜひ参加しよう。大丈夫、太ったのはキミだけじゃない。ほら、見回せば、あっちにもこっちにも。20人いた男子のうち、6~7人は。
 そう、今や40代男性が集まれば、3人に1人が肥満なのだ。良かったと安心している場合ではない。体形が変わったように、筋肉が体の4割を占めていた10代のころとは「中身」が大きく違う。年ととともに骨も筋肉も減少し、脂肪が増えるとともに腹まわりは大きくなり、内側では内臓や血管の傷みが激しくなる。脂肪細胞が肥大化すると、悪玉ホルモンが分泌される。
 「脂肪は体にとって“毒”」と同志社大学スポーツ科学部の石井好二郎教授。振り返れば、20年以上かけてせっせと毒をためこんできたことになる。ためこむ理由は、体が消費するエネルギーよりも取りこむエネルギーの方が多いから。その余剰分が蓄えられていくのだ。
 男性の肥満者の数は減ったのに、30、40 代では増え続けている。「その世代は、仕事も忙しく家庭もあり、ストレスが非常に多い。ストレスを抱え続けると脳が疲弊し、太りやすくなる」というのは、ストレスと肥満の関係に詳しい横倉クリニックの横倉恒雄院長。次ページからやせない理由を解明していこう。
同じ腹囲でも脂肪のつき方は違う上の2人は年齢も、身長も体重も近いが、CTスキャンで見る腹の脂肪のつき方には大きな違いがある。しかも、皮下脂肪型のHさんは、脂肪がつまめるので自覚はあったが、Fさんは自覚がないのに見事なメタボ圏内。だが、今年に入り、メタボ未満の腹囲でも血圧、血糖、血中脂質の検査値の異常が重なると、脳卒中や心筋梗塞の発症が高まるという報告が発表された。腹囲が基準値内でも安心はできない。やせない理由1太っている人はニートが少ない――増やせば自然とやせる? !  「動くことが少なくなっている現代の生活スタイルにこそ問題がある」と同志社大学スポーツ科学部の石井教授。
 肥満の人の方が、肥満でない人に比べて日常生活で座っている時間が長く、立つ・歩く時間が短いという報告がある。
 「肥満になるかどうか、やせるかやせないかの大きな差がここにある」と石井教授はいう。
 1日のうちに私たちの体が消費するエネルギー量の60~70%を占めるのが基礎代謝量で、残ったうち食事後の熱産生以外が体を動かして消費する分。これには運動によるものと、運動とはいえない日常的な身体活動NEAT(nonexercise activity thermogenesis)によるものがある。
 そのNEATが多いと肥満の確率が少ない。つまり日常生活の中での動きを多くすることこそ、ダイエットに効果的だというのだ。
 特にデスクワークの多い人は意識して動きたい。ずっとパソコンの前に座り続けたり、誰かに物を取ってもらったり、横着をしているとその分、太りやすくなる。今、そこで、いすをすべらして移動したキミ、要注意だ。
やせない理由2食べたら筋肉を動かす――その気遣いが足りない ズバリ、筋肉量の低下。それがやせない理由かもしれない。前述の通り、年とともに筋肉量はどんどん減っている。20代を100%とすると、40代の今は80%に落ちているという計算だ。
 1日のうちに私たちの体が消費するエネルギー量の大半を占める基礎代謝量は、何もせず安静にした状態で呼吸や体温維持などで体が消費するエネルギー量のこと。この量は、筋肉と大いに関係がある。というのも最も消費する部位が筋肉だからだ。次いで、肝臓や脳で消費される。
 「血液中の糖はインスリンによって、約70%が骨格筋に取りこまれる。血液中に糖があふれた状態になる糖尿病は、いいかえれば、筋肉の代謝疾患といえる」と石井教授はいう。
 運動をすると筋肉の細胞が糖を取りこむ。でも、使う筋肉そのものの量が少なければ、取りこむ糖の量も少なくなるため、血液中にあふれた糖の行き場がなくなるというワケだ。筋肉を増やして代謝させる、そんな気遣いが必要だったのだ。筋肉は鍛えれば増える。
やせない理由3ウエアをそろえてやる気満々――それがやせない理由? 「ダイエットが続かない最大の理由は、いきなりハードな運動をしようとすること。男性には比較的多い」と石井教授。
 決心するまでに時間はかかるが、やると決めたらシューズを買い、ウエアをそろえ、ジムを探したり、ランニングコースを下見したり……。今度こそ本気だぞ! の証しなのか、後戻りできないようにするためなのか。
 「その行為こそが挫折(ざせつ)の始まり」と石井教授。
 確かに、強度の高い運動のほうが筋肉は鍛えられるが、絶対に続かない。ダイエットや健康目的なら、それでは意味がないという。しかも、トレーニングを始めると、トレーニング以外の身体活動が低下するという実験データも報告されている。
 「ハードルはいきなり高く上げずに、無理なく毎日の生活の活動量を増やす。毎日の歩く歩数を増やすだけでいい。できるようになったら、歩数や距離を伸ばしていく。そんな簡単なことを続けるのが上手にやせるコツ」(石井教授)。
 毎日10分長く歩くようにするだけで、血圧やコレステロール、中性脂肪の低下など、様々な不調も改善。体重や体脂肪も徐々に減少するという。
やせない理由4部分的に鍛えるより全身を――ダンベルよりも階段が効く? ジムに通い始めたはいいが、マシンが相手だとついムキになってしまう。今より運動量を増やすなら、まずは全身運動を心がけるといいという。
 「特に下半身を中心に」と石井教授。脚というのは非常に重要な部位で、太ももの筋肉量が細い中高年は、心血管疾患などのリスクが高まるという研究もある。
 脚に負荷をかける運動で、石井教授のお薦めは、「階段上り」。実は、2kgのダンベルを胸の前で700回上げ下げしたときの運動量と、体重56kgの人が階段で3階(10m)まで上がるときの運動量は同じだという。しかも、階段上りなら、自分の体重が負荷となり、太ももが鍛えられるというわけだ。
やせない理由5これはダメ、食べたら太るという抑制がさらに太らせる 「やせない理由は、脳にある」というのは、横倉クリニックの横倉院長だ。現代社会は、ストレスが多く、それこそが食欲中枢や自律神経を乱れさせ、過食を引き起こすという。
 「食欲や睡眠などをつかさどる脳を喜ばせればいい。自分が心地良くなるのはどうすればいいか、自分にとって幸せなことを考える、それだけでいい」というのは、横倉クリニックの横倉院長だ。
 特に1日の生活で食事は重要なもの。これは食べちゃいけない、これは太るもと、なんて抑制すること自体がストレスになる。そこで、横倉院長が治療に用いているのが「快食療法」だ。いくつかのルールはあるが、とにかく1日の終わりの夕食には大好きなものを食べる。いかに脳を喜ばすか、が重要だからだ。カロリーがとか油がとか思ってはダメ。食べたいものを喜んで食べる。
 そして、食事が終わったら「あ~、おいしかった!」と声に出すこと。「声に出すと音の刺激で脳が活性化され、幸福感が高まる」と横倉院長。
 この「快食療法」を続けると、自然に食べる量が調整され、過食にはならないという。食事制限をしてもなかなかやせない人は、試してみては。
やせない理由6罪悪感を持たずに疲れているという自覚を持つ 最近お疲れ気味と感じたら、一度、食べているものをノートに書き出してみてはどうだろう。「そんなに食べてるつもりはない」という人でも、疲れているときには、知らず知らずのうちに食べ過ぎる傾向にあるようだ。
 「ストレスを受けると脳が過食と偏食の指令を出す」と横山院長。実際に、大阪市立大学医学研究科抗疲労チームの調査でも、疲れているという人は、揚げ物や油物を多くとったり、市販の弁当の頻度が高まったり、食欲が増減するなどの特徴がみられたという。
 1カ月のうちにストレスを感じたことがあるかという問いに、「多少ある」「大いにある」と答えた人は、40代では7割に上る。疲れやストレスを自覚することも重要なようだ。
(構成・文/中能 泉=なかよくオフィス、イラスト/まえかわひろし)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130108-00000000-trendy-hlth
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